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高速バスのトラブル防止策

人間は狭い空間にいると、それだけでお互いに敵意を感じるようになるそうです。そのため、潜水艦では航行中、お互いに道を譲り合って無用なトラブルが起きないよう特に気をつけているとか。潜水艦ほど狭くもなければ、長期間でもありませんが、高速バスでもやはり見知らぬ男女が乗り合わせている以上、ふとしたきっかけでトラブルが起こることもあります。こういった災難に合わないよう、お互いに気をつけて、長旅を乗り切りたいものです。不特定多数の人間が乗る以上、全員に注意喚起をするのは不可能ですが、せめて自分が「火元」にならないように、気を付けられることはいくつかあります。まずは、急に気分が悪くなった時の対策。高速バスは窓が開くとは言え密室ですから、一度リバースしてしまうと、覆水盆に返らず、起きたことをなかったことにできません。見た目も悪いですし、何より臭いも気になるので、周囲の乗客からの視線も心なしかとげとげしくなります。高速バスで酔ってしまうのは、暴飲暴食だったり、体質上酔いやすかったりと色々ありますが、あらかじめエチケット袋を用意しておくといいかもしれませんね。だいたいのバスの座席には常備されているものですが、あれは簡易な紙袋です。最近ではエチケット袋業界でもさまざまな商品が出されており、受け口を大きく開くことができ、中に吸水効果抜群のジェルが入っていて、使用後は密閉もできる優れた商品が考案・販売されています。これがあるのとないのとでは、安心感がまるで違いますから、高速バスを利用される前にあらかじめ買っておきたいところです。しかし、こういった懸念も高速バスでトイレ付きのものを選んでおけば、不安はかなりのレベルまで解消されるでしょう。座席がたくさん並んでいる標準的な格安バスだとトイレがないこともよくあるのですが、そこは転ばぬ先の杖ということわざもあるように、設備のきちんとしたバスを選ぶようにしましょう。しかし、バスのなかには基本的にトイレは一つ。もし自分のいる席とトイレまでの距離が遠ければ間に合わないことも充分に考えられるので、トイレ付きバスだからと言って油断しないようにしましょう。乗り合わせたお客さんとの相性が悪い時のトラブルは防ぎようがありませんが、自分でマナーに気をつけることで防げるトラブルもたくさんあります。そして何よりも、高速バスのタイプを選ぶ時は、自分の体調とよく相談しておきましょう。